
研究活動の力 (ちから)
形のないものを追う 研究活動を生業とする学者・研究者の雇止め問題は社会にとって深刻な意味をもっている。大会社はいずこも研究開発部門を擁している。研究活動からわが社の将来の柱となる新商品の...
人生とデモクラシーを考える、発信する since 2006.06.20
形のないものを追う 研究活動を生業とする学者・研究者の雇止め問題は社会にとって深刻な意味をもっている。大会社はいずこも研究開発部門を擁している。研究活動からわが社の将来の柱となる新商品の...
時代が進んでいくにつれて、科学技術はどんどん進化してきた。ところで、科学技術の進化が人間自体を進化させると単純に考えてよろしいだろうか。一考する価値がある。科学技術の発展にも是々非々の光を...
輝いた英国労働運動 『読み書き能力の効用』(リチャード・ホガード)という本がある。あまり本気!で読書していなかったので、適当に読んでしまった。1つだけ印象に残ったのは、イギリスの労働者は...
隔靴掻痒の感じ 1989年に連合が結成されて今年は34年になる。四分五裂だった中央段階の労働団体が大同団結して堂々たる労働組合運動を展開しているはずだった。現実は隔靴掻痒というべきか、そ...
たまたまなんだろうが、地方議会選挙候補者の演説が教えてやるトーンで気に障る。エラそうである。候補者たるものは平身低頭、有権者様はご無理ごもっともというのが生業で、あいつのかみさんは頭が高い...
ふたつの道 だいぶ昔になるが、新渡戸稲造(1862~1933)『武士道』(1899)を読んで、矢内原忠雄(1893~1961)の翻訳が素晴らしく、雄渾な文章の勢いに引き込まれた。一時期、...
自我を巡って葛藤した大正の人々 立春からの寒さは格別効くようで、寝床を出る時、エイヤッと弾みをつけねばならない。エイヤッの少し前はぬくぬくとろとろしていて、必ず思い浮かべるのが広津和郎さ...
日本経済の元気が出ない。まあ、半世紀前に比べれば全体のパイが大きくなっているから、それなりに鎮座ましますように思うし、日常的に元気喪失を続けているのであまり気がつかないかもしれないが、19...
魚食天国 父親がとにかく魚を好んだ。魚料理であればなんでも機嫌がよろしい。わたしが小学校低学年までの付き合いなので、ろくな対話もしていないが、奇妙にいくつか忘れない話がある。魚好きとい...
「死の舞踏」という言葉には妙に惹きつけられる。死の恐怖を前にして半狂乱の人々が踊り続ける――14世紀の話である。 戦争とペストの時代 当時欧州は100年戦争である。フランス王位継承...
日本の政治を見ていて、このままではダメだと思う。ダメがそろそろ底を打つのではないかと期待したこともあったが、ところがどっこい、ダメにはさらに深い底があるらしく、ますますダメに向かって暴走し...
―頽 廃― 読書会では、トロツキー(1879~1940)『裏切られた革命』をだいぶ苦労しながら読み終えた。岩波文庫所蔵だが、大河ドラマどころではない。読み進むにつれて押さえるべき内容がど...