「 2022年05月 」一覧

大学ファンドはできたけれど

大学ファンドはできたけれど

 10兆円大学ファンドが打ち上げられたが、いまだ詳細不明だ。  日本は、明治近代化以来、産官学挙げて「追い付け追い越せ」論でやってきたが、それが成功したのは明治維新以来の30年と、敗戦後の...

グロテスク・デモクラシー

グロテスク・デモクラシー

 米国合衆国憲法の修正第2条には、――規律ある民兵は、自由な国家の安全とって必要であるから、人民が武器を保蔵し、また携帯する権利は、これを侵してはならない。――とある。  制定されたのは1...

早送り

早送り

 動画を早送りで見るのが当節のはやりだそうな。わたしも、古典映画の気に入ったセリフを確認するために早送りで見たことはあるが、全部早送りで見てもつまらないだろう。  識者によれば、仲間の話題...

開発にかける気風

開発にかける気風

 わたしが機械設計の現場でもたもたやっていたのは1960年代である。  職場は電子機器大型構造物の開発設計で、個別受注生産、開発即納品の製品である。技術開発と製品開発、製品製造開発が重なっ...

邦字紙の不勉強

邦字紙の不勉強

 日米豪印のクワッドなる会合は、よくわからない。  開かれたインド太平洋を唱えつつ、本丸は中国排除である。邦字紙は、アメリカがアジア太平洋へ戻ってきたから歓迎だというが、トラブルメーカーだ...

アメリカ国内が危ない

アメリカ国内が危ない

 バイデン外交の派手さに拍手を送る向きも多かろう。ウクライナ戦争を背景に、世界が民主主義陣営に結集しつつあるという見方である。  一時期、マクロン氏が「もはや死んだ」とまで批判したNATO...

バイデン氏の度量いかに

バイデン氏の度量いかに

 ゼレンスキー大統領が、国内テレビで、「紛争は外交を通じてしか解決できない」と語った。詳細な文脈がわからないが、その通りである。  バイデン氏はじめ西側の諸政治家は、この機とばかり、周辺の...

暗たんたる思い

暗たんたる思い

 ある小説で、フェミニストになった元彼女が、お付き合いを再開した相手に、「説明しなければわからないことは、説明してもわからないのだ」と話すという書評の引用を読んで考えた。  話せばわかると...

米国流リーダーシップの陥穽

米国流リーダーシップの陥穽

 バイデン氏が、インド太平洋経済枠組み(IPEF)を引っ提げて外遊する。日米豪印(QUAD)、米英豪(AUKS)、米プラスASEAN9を包括的戦略パートナーシップへ引き上げるなど、まことに中...