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現代に生きる人々は一般メディアの情報がなければ暮していけない状況にありますが、ネット風聞を含めて、われわれが日々手にしている情報は生鮮食料品に譬えれば安心して食べられるのか。デモクラシーのジャーナリズムとして、本当に価値ある情報を提供しているのか。
筆者はさまざまな分野、講演、セミナー、コンサルティングなどの活動を通してご愛顧いただいております。日々研鑚、日々発見の成果を公表するのも仕事柄有意義なことではなかろうかと考えました。そこで1995年、庶民的視点で同時代を考え抜くことを基調に、FAXとメールによる「週刊RO通信」を創刊し、以来毎週発行して2100号を通過しました。
最近の世相を考えるにつけ、過去のRO通信から時代を洞察する視角を提供してきたとの自負を込めて保存版を残し、皆様の便宜に供し、いささかなりとも現代を考える「よすが」としていただきたく、僅少部数ではございますが文庫本として出版を続けています。ご活用いただければ身に余る喜びでございます。
専筆 奥井禮喜