『猫』は吾輩である
趣味の差 『吾輩は猫である』を、また読んだ。夏目漱石(1867~1916)が39歳のときに書いた。作家としての第一作である。作家生活はわずか10年で亡くなった。胃弱であったにしても、それ...
人生とデモクラシーを考える、発信する since 2006.06.20
趣味の差 『吾輩は猫である』を、また読んだ。夏目漱石(1867~1916)が39歳のときに書いた。作家としての第一作である。作家生活はわずか10年で亡くなった。胃弱であったにしても、それ...
議会は妥協を創造する たしか1930年頃の話だと思う。英国労働党支持のC.チャップリン(1889~1977)が、首相J.R.マクドナルド(1866~1937)に、「労働党だから社会主義を...
わたしの人生はわたしのもの 民主主義は、もともと専制・独裁政治に対する抵抗から生まれた。わたしの自由を認めよというのであって、精神的水脈の源流を辿れば、リベラリズム(自由主義)である。リ...
扇動者たち ローウェンタールとグターマンの『煽動の技術』(1949)を読むと、第二次世界大戦以前と戦時中に、アメリカでもナチと酷似した、偏見に満ちた扇動者が各地で活躍していた。その柱は反...
持たざる者にはいただく権利!? 「本当に豊かな国というのは、国が貧乏でも国民が貧しくない国だ」と語ったのは、パーム・ダット(1896~1974)であった。誰もが知っているように明治以来敗...
不支持52%から考えた 5月後半の朝日新聞の意識調査で、安倍内閣支持率29%、不支持率52%となった。コロナウイルス騒動で面白くもない気分が拡大しているから多分に八つ当たり的なものがある...
生存欲求 「不要不急」とは――どうしても必要でなく、急いでする必要がない――という意味である。意味はわかるが、わかったようでわからない。誰にとって不要不急なのか。1人ひとりの「わたし」の...
出口を探そう ウイルス対策について整理してみる。社会は、A・すでに感染している人と、B・そうでない人が混在している。現段階では、圧倒的にB>Aである。▲感染しても無症状の人もいるし、その...
不審火炎上 治政とは、世の中を治めるまつりごと、政治である。その中心が議会であり、議会活動を健全に高揚させるのは言葉である。だからといって政治家に言語学者であることを期待する人はいないが...
ライフワーク ゲーテ(1749~1832)は、『ファウスト』を1774年から1831年にわたって書いた。24歳から82歳まで58年間を投入した。ライフワークというにふさわしい。半世紀以上...
関西風 最近リリースされたデジタルシングル『関西風』という歌を聞いて、いろいろな想いが去来した。1963年3月末、島根の浜田駅を立ち、兵庫の塚口駅まで数時間、不確かな地図を頼りにたどり着...
古書の匂い この秋は、神田の古書市を忘れていた。格別忙しくなかったはずなのだが、とにかく忘れた。たまたま新宿に出たら、駅前西口広場で古書市の最中だった。以前は、広場全部が展示場だったが、...