後ろ向きの推進力
扇動者たち ローウェンタールとグターマンの『煽動の技術』(1949)を読むと、第二次世界大戦以前と戦時中に、アメリカでもナチと酷似した、偏見に満ちた扇動者が各地で活躍していた。その柱は反...
人生とデモクラシーを考える、発信する since 2006.06.20
扇動者たち ローウェンタールとグターマンの『煽動の技術』(1949)を読むと、第二次世界大戦以前と戦時中に、アメリカでもナチと酷似した、偏見に満ちた扇動者が各地で活躍していた。その柱は反...
赤札体験 スーパーの食品に30%引きの赤札がついていると、日ごろ心がけているはずの「ちょっと待て、急ぐ一秒、怪我一生」の慎重さを忘れる。まあ、スーパーの商品の信頼性は高いから、衝動買いで...
シェークスピア(1564~1616)の戯曲は37篇ある。彼は、ラテン語は少しわかるだけ、ギリシャ語はまったくわからない人であった、――いわゆる文化人ではない――が、古今東西における偉大な作...
持たざる者にはいただく権利!? 「本当に豊かな国というのは、国が貧乏でも国民が貧しくない国だ」と語ったのは、パーム・ダット(1896~1974)であった。誰もが知っているように明治以来敗...
ニーチェ『この人を見よ』 ニーチェ(1844~1900)は、ドイツの哲学者である。著書『この人を見よ』の原題は、『Ecce homo――Wie man wird, was man ist...
不支持52%から考えた 5月後半の朝日新聞の意識調査で、安倍内閣支持率29%、不支持率52%となった。コロナウイルス騒動で面白くもない気分が拡大しているから多分に八つ当たり的なものがある...
―――作家・広津和郎のエピソード より――― 見上げた学生 どんな話が飛び出すか――毎朝、新聞を読むとき、やや誇張して言えば期待が高まるのは「読者の声」である。傾向としては、報道されて...
どんなことがあったか 中国武漢で原因不明の肺炎が発生したのが昨2019年12月8日。今年に入って1月15日、国内初の感染が発生した。1月18日、毎日新聞は「新型肺炎国内で確認 春節の大移...
生存欲求 「不要不急」とは――どうしても必要でなく、急いでする必要がない――という意味である。意味はわかるが、わかったようでわからない。誰にとって不要不急なのか。1人ひとりの「わたし」の...
苦しい時の紙頼みか なにはともあれ、COVID-19に立ち向かわねばならない。津波対策には、てんでんこ(手に手に、各自勝手に)という言葉が注目を集めたが、見えざるウイルスとの戦いにおいて...
出口を探そう ウイルス対策について整理してみる。社会は、A・すでに感染している人と、B・そうでない人が混在している。現段階では、圧倒的にB>Aである。▲感染しても無症状の人もいるし、その...
□ 一律ベアが機能した時代 「賃金」「給与」という言葉にも、労使対等と、それ以前の時代が反映している わたしが大企業に入社したのは1963年である。当時は、給料・給与・賃金という言葉が...