権力は人民を代表するか――アメリカ大統領選挙から見えたもの
選挙は続く 長い選挙であった。11月3日の投票が終わって、ニューヨークタイムズが「BIDEN BEATS TRUMP」(バイデン勝つ)とヘッドラインに大見出しを掲げたのは11月7日だった...
人生とデモクラシーを考える、発信する since 2006.06.20
選挙は続く 長い選挙であった。11月3日の投票が終わって、ニューヨークタイムズが「BIDEN BEATS TRUMP」(バイデン勝つ)とヘッドラインに大見出しを掲げたのは11月7日だった...
オルテガ『大衆の反逆』 1930年、いまから90年前、スペインの哲学者オルテガ・イ・ガセット(1883~1955)が著作『大衆の反逆』を発表した。 第一次世界大戦が終わり、世界の人々...
書けない時は無理しない いくつになっても「よっしゃ」と快哉を叫ぶ文章は書けない。誰に読んでもらいたいのか想定して書けというが、これは無理な注文だ。ある程度読み手層を前提するだけでも容易で...
官尊民卑は全体主義に直結する 敗戦後75年のデモクラシー・ロードを歩いてきたにしては、第99代首相のデモクラシー認識に疑問符がつく。日本学術会議会員推薦者の任命拒否問題である。推薦者10...
趣味の差 『吾輩は猫である』を、また読んだ。夏目漱石(1867~1916)が39歳のときに書いた。作家としての第一作である。作家生活はわずか10年で亡くなった。胃弱であったにしても、それ...
はじめにコミュニケーションありき わが国において、コミュニケーション(communication)という言葉が、人々の口の端に上るようになったのは敗戦後である。75年程度の歴史があること...
政局不安定こそ大事 「政局の安定」とは煎じ詰めれば、過半数以上を有する政党が国会を牛耳ることである。十数年前、「決められない政治」という言葉が飛び交った。参議院で与党議員の「頭数」が野党...
違和感があるコピー 臨機応変というべきか、目端が利くというべきか、新常態なる言葉が登場した。「会わずに顧客開拓、ネット活用、営業新常態」とか、「中銀が金融緩和、カネ余り、不動産に追い風の...
――交響曲第2番ニ長調作品36から―― 久々のオーケストラ公演 コロナ騒動のお陰だろうか、今年は3月からの半年の過ぎるのが格別に早かった。日々の暮らしに変化が少ないからだと考えてみるが...
わたしの人生はわたしのもの 民主主義は、もともと専制・独裁政治に対する抵抗から生まれた。わたしの自由を認めよというのであって、精神的水脈の源流を辿れば、リベラリズム(自由主義)である。リ...
語り継ぐべきものは何か 戦争の体験・記憶を語り継ぐ企画は、「歴史は繰り返す」という陥穽にはまらないための知的作業の1つとして意義がある。しかし、あえて言葉を添えたい。他でもない、体験や記...
欧米キャッチアップ ざっと100年前、大正から昭和へかけて、学生さんはおおいに本を読んだらしい。歴史学者の貝塚茂樹(1904~1987)は「大正時代の学生の間では、カントを理解することは...