「 論 考 」一覧

柱のないテント

柱のないテント

 自民党の得意技、国政を担い続けてきた力の本質は、「包摂」である。ただし、本当の包摂ではない。  清濁併せ呑むとか、包容力が大きいというが、実はつねに多数派形成をめざし、つねに少数派にちょ...

植田氏発言の含蓄

植田氏発言の含蓄

 日銀総裁候補の植田氏の発言は含蓄がある。  野党には、もう少し突っ込んだ発言がほしい向きもあるが、わたしは野党が注文している内容に十分答えていると思う。  まず黒田日銀の業績(!)であ...

王毅氏とプーチンの会談

王毅氏とプーチンの会談

 王毅氏がプーチンと会談した。なにが話されたか。詳しく知りたいが、まだよくわからない。  わからないがほぼ想像できる。両者ともに中ロ関係を持ち上げるが、中国の理屈は中露関係であって、ウクラ...

戦争止めろの世論が大事

戦争止めろの世論が大事

 NATOは、春のロシアの大攻勢が開始していると分析しているらしい。対して米国・NATOは一致結束しているが、戦争を継続するについて大きな問題に直面している。  ウクライナの人々の士気は高...

誰も動かないのか

誰も動かないのか

 プーチン年次教書演説に少しでも変化の兆しがあるかと注目していたが、どうも手がかりがない。  戦争を始めたのは西側で、それを終わらせるために武力行使をしているというのは、いかにも強引すぎる...

米国の本音がわからない

米国の本音がわからない

 バイデン氏が20日にキーウを訪問した。すでに293億ドル支援しているが、さらに5億ドルの軍事支援を約束した。  ブリンケン氏と王毅氏が会談した。ブリンケン氏は、中国がロシアに武器援助する...

働く人を代表する政党ありや!

働く人を代表する政党ありや!

 本日の朝日は、「立憲党大会 政権監視へ足元を固めよ」と題する社説である。  政権獲得論で宙を切るよりも、人々が疑問を感じている視線・視野で、政府与党の政策的欠陥を突けというのだろう。 ...

意外な落とし穴

意外な落とし穴

 新型H3ロケットの打ち上げを期待していたが、今回は中止となった。まだ原因が究明されていないので、新聞論説なども、残念・早期の問題解決を期待という内容でほぼ一致だ。  わたしも新製品開発の...

国会論議が面白くない

国会論議が面白くない

 どうやら、岸田氏と周辺は、岸田氏の思い付き発言、場当たり発言に味を占めたのではないか。  責任政治家にとって、思い付き・場当たり発言がよろしくないのは常識である。しかし、ここへきて、その...

日銀総裁人事報道

日銀総裁人事報道

 日銀総裁候補の植田和男氏に関する取材が過熱している。  次期総裁候補としては、まったく極秘に検討されたので、ダークホースというよりもサプライズ的であり、マスコミが名誉挽回とばかりに気合を...

横溝正史的世界

横溝正史的世界

 いやはや、古い。古すぎる。小説ではないのだから。  岸信夫氏が引退して、衆議院山口2区の補欠選挙に息子の信千代氏を跡目に立候補させた。典型的な世襲政治家コースである。  そのホームペー...

無理と道理の違い

無理と道理の違い

 力(武力)は平和を担保するというのが軍事力強化の理由だが、本当だろうか。  もちろん、いずこの国も、武力で他国を従わせるとか、国土拡大のために軍事力を強化するとは言わない。  かつてア...