「 論 考 」一覧

日中関係改善の根本問題

日中関係改善の根本問題

 本日は、50年前に田中角栄・周恩来両首相が日中国交正常化文書に調印した日である。アメリカとの関係で、なかなか日中戦争処理ができで、ずるずると戦後27年間が過ぎていた。  いまも記憶に新し...

無免許のろのろ運転

無免許のろのろ運転

 筆者は悪質な暴走族とは無縁だが、高校時代からバイクで走り回っていた。ベンリイ、メグロ、ポインターなど懐かしく思い出す。  まあ、こんにちのバイクとは異なって、中古であるし、故障させないよ...

欧州政治の危機

欧州政治の危機

 事前予想通り、イタリア総選挙は、メローニ氏が率いるイタリアの同胞(FDI)が断然トップの票を獲得した。  FDIは極右政党で、このまま推移すれば同じ右翼政党であるサルヴィーニの同盟、ベル...

中国の反戦詩

中国の反戦詩

 白居易(772~846)に、「新豊折臂翁」(新豊の臂を折りし翁)という詩がある。807年の作とされる。  いまの陝西省にある新豊鎮の88歳になる老人は、髪も鬢も真っ白である。玄孫(やしゃ...

ポンチ絵的ドル売り介入

ポンチ絵的ドル売り介入

 24年ぶりのドル売り介入がおこなわれた。鈴木財務相は、「投機による過度な変動がくり返されれば見過ごせない」とコメントした。  この言葉はなかなか含蓄がある。ポンチ絵的だ。  まず、世界...

主張点がボケている

主張点がボケている

 本日の読売社説は、「プーチン演説 『住民投票』で愚行を重ねるな」とタイトルをつけている。そのなかで、次の文章に引っかかった。  ――米欧日の措置は確実に成果を上げている。核戦争に陥るリス...

から滑り演説

から滑り演説

 岸田氏の国連演説(20日)では、ロシアの国連憲章理念と原則を踏みにじる行為を批判し、国連の機能強化を主張した。方向は是である。しかし、こんなことは以前から至極当然の見方であって、それをなぞ...

世界のリーダーの本気度

世界のリーダーの本気度

 国連総会のグテレス事務局長演説は、いまの世界を概括した内容で傾聴に値する。問題点として物価高騰・地球温暖化・武力紛争(あえて戦争といわなかったか)を上げた。その行方は、不平等悪化の加速化と...

スノビスム全盛の時代の意味

スノビスム全盛の時代の意味

 「芸術の運命を問うことは人間の運命を問うことである」  この言葉を信じていたか、そうありたいと願っていたかはともかく、20世紀初頭の芸術は、印象派の台頭に始まり、フォービズム、キュビズム...

内弁慶内閣

内弁慶内閣

 17~18日に2つの意識調査があった。共同通信と毎日新聞である。  内閣支持率は、共同40.2%、毎日29%、同不支持率は共同46.5%、毎日64%である。両者はだいぶ大きな違いがあるが...

非同盟の外交

非同盟の外交

 16日上海協力機構SCOが閉幕した。併せて、習近平・プーチン会談がおこなわれた。プーチンが「ウクライナ侵攻への中国の懸念を理解している」と語った。BBCは、予想外だったとコメントしたが、こ...

ケジメをつける

ケジメをつける

 芳野氏は、自民党的国葬儀について、悩んだ挙句出席するそうだ。自分で、苦渋の選択だと解説したが、下手の考え休むに似たり。  「労働者を代表」して弔意を示すというのが、それ。国葬儀反対が半分...