埼玉県議会で、自民党県議団が提出した子ども放置禁止条例改正案なるものは、県民のみなさんのブーイングで没。
子育て世代をはじめとする関係者の苦労に向き合っていないからだと悪評紛々なのだが、もっとも基本的な自民党ならではの発想が背後にあることを見落としてはいけない。
自民党は、個人の尊厳を出発点とする民主主義が大嫌いだ。なんとなれば、彼らは伝統的家族観によって立つ。すへての家族の頂点に天皇という、かつての思想構造から抜け出られず、家こそ、すべての出発点なのである。
放置論の展開の背後に、家族がなっとらんのだという自民党だからの気風が見える。
子どもと親がしょっちゅう一緒にいられないような、現実社会をつくった責任は、自民党でしょう。子ども放置が発生する政治の責任を追及するのが筋道でしょうが。
これが藪蛇の事例である。