「 論 考 」一覧

変わりまへんなあ

変わりまへんなあ

 万博の外国向けパビリオンの建売を検討しているそうだ。  どうしても1970年の万博を思い出す。テーマは「人類の進歩と調和」で、それなりに形をつけた。展示物の大人気は、アポロ12号が持ち帰...

朝鮮戦争休戦協定70年

朝鮮戦争休戦協定70年

 米ソ対立を背景として、南北朝鮮では1950年6月25日に軍事衝突が起こり、米国は一時核兵器を使うことまで検討した。  人家の少ない農村、民間無差別攻撃のB29爆撃機は、横田基地や嘉手納基...

外交の信頼性

外交の信頼性

 中国の秦剛外相更迭は、外務部が一切質問に答えないので真夏のミステリーめいている。当然ながら報道は内外すべて、憶測を積み重ねているが裏付けがないから説得力がない。  健康問題やスキャンダル...

第1、第2、第3か?

第1、第2、第3か?

 強い野党は前原氏、強く大きい野党が玉木氏というわけで、国民民主党代表選挙が8月21日告示、9月2日投開票の運びになる模様だ。  報道だけではよくわからないが、維新との連携をどうするか。見...

軽口は威信低下のアクセル

軽口は威信低下のアクセル

 維新という政党は粗削りがそれなりの魅力を生んでいるが、あけすけ過剰気味で風味が出ない。  政党同士が自己主張して、他党よりも優れていることを売り込むのは許容範囲だが、野党同士が役にも立た...

早朝の電車

早朝の電車

 混雑が嫌いなので早朝に駅へ出る。真夏、朝の陽ざしが比較的やわらかなので心地よい。  あの人、この人、知らない人だがいつもの位置に座っていて妙に親近感が湧く。目を閉じている。堅く閉じるのや...

対立・敵対の合意形成?

対立・敵対の合意形成?

 自由貿易を守れ、保護主義に反対する――言葉自体は結構なんだが、こんな言葉を大声疾呼しつつ、世界に壁を築いて、こっち組・あっち組を分割するのだから、世界のリーダー諸氏のオツムの中身はよほど複...

軍と巨大仏像

軍と巨大仏像

 悪名を馳せるミャンマー国軍が、首都ネピドーに大理石の巨大な仏像を建設したそうだ。芝居の台詞「お釈迦様でもご存知あるまい」でもなかろう。  フラインが、悪行を悔いて建設したのでもなかろう。...

迷妄の深い霧

迷妄の深い霧

 神宮外苑の再開発問題について考える。  事業の進め方は荒っぽく強引で、少数の地域住民を抑え込めばよしといわんばかりである。事業者は明治神宮と大手不動産、それに東京都もだ。  既成事実を...

パウエル評価が高まる

パウエル評価が高まる

 中央銀行総裁が世間から評価されることは多くない。中央銀行の任務は、物価抑制と金融システムの維持にあり、問題がなくて当然、あれば大騒動で、問題がないからといって評価されにくい。  FRBパ...

無力の船頭

無力の船頭

 ロシアが黒海での穀物輸出協定参加停止は予想されていたことだが、ロシアにしてみればかなり有効な戦争戦略だ。世界を人質に取る卑劣さ(毎日)と悲憤慷慨しても意味はない。  G20財相・中銀総裁...

報道の客観性

報道の客観性

 アメリカでは、報道の客観性を巡る議論が盛んらしい。アメリカ社会の分断に対する危機感が深い。  客観的に報道しているのに、嘘とハッタリ塗れのトランプ大統領が誕生した事実に対する落胆も大きい...