「 論 考 」一覧

啓蒙思想家

啓蒙思想家

 西周(1829~1897)は、島根県津和野町に生まれた。啓蒙家、軍事家、哲学者の3分野で活躍した。  彼が生み出した翻訳語をみると、まさに近代日本の最先端でがんばったことがよくわかる。 ...

みっともない

みっともない

 ワシントンポストの、日本の防衛機密が中国軍ハッカーにやられて、衝撃的なほど酷いものだったという記事は、裏が取れていない。  平静を装っているが政府も、ジャーナリズムもあたふたの感じだ。ジ...

夏休みの思い出

夏休みの思い出

 学校時代の夏休みの記憶が不鮮明である。高校時代は軟式庭球の練習に打ち込んだが、中身はほとんど記憶がない。  1970年代半ば組合役員時代に、10日間の夏休みをつくった。まだ、クーラーがす...

脅されているのは、みんなだ

脅されているのは、みんなだ

 広島市長は、核抑止論は破綻していると主張した。その通りだ。  少し考えれば、核抑止論で脅かしているのは想定敵ではない。かれらもまた核武装し、抑止論を喧伝しているだけだ。仮想敵はびくつかな...

交通ルール守らぬ自転車

交通ルール守らぬ自転車

 自転車交通違反の反則切符(青切符)を検討しているらしい。  罰則もだが、いったい、交通ルールがどの程度理解されているのか。事故にはならないとしても、車線を反対に走ったり、狭い歩道をそこの...

アメリカの大矛盾

アメリカの大矛盾

 トランプの扇動による連邦議会議事堂襲撃事件で訴追された人の8割は一般市民だという。異常な政治的思惑など持たない人だったとすれば、なおさらトランプの扇動は悪辣だという事実である。  トラン...

読書涼感

読書涼感

 しばらく休まなかったので昨日は「本日休業」。  『ボーヴォワールは語る』を読み直した。いい本だ。自分の人生設計論を再点検した気分になった。  ボーヴォワール(1908~1986)の人生...

変わりまへんなあ

変わりまへんなあ

 万博の外国向けパビリオンの建売を検討しているそうだ。  どうしても1970年の万博を思い出す。テーマは「人類の進歩と調和」で、それなりに形をつけた。展示物の大人気は、アポロ12号が持ち帰...

朝鮮戦争休戦協定70年

朝鮮戦争休戦協定70年

 米ソ対立を背景として、南北朝鮮では1950年6月25日に軍事衝突が起こり、米国は一時核兵器を使うことまで検討した。  人家の少ない農村、民間無差別攻撃のB29爆撃機は、横田基地や嘉手納基...

外交の信頼性

外交の信頼性

 中国の秦剛外相更迭は、外務部が一切質問に答えないので真夏のミステリーめいている。当然ながら報道は内外すべて、憶測を積み重ねているが裏付けがないから説得力がない。  健康問題やスキャンダル...

第1、第2、第3か?

第1、第2、第3か?

 強い野党は前原氏、強く大きい野党が玉木氏というわけで、国民民主党代表選挙が8月21日告示、9月2日投開票の運びになる模様だ。  報道だけではよくわからないが、維新との連携をどうするか。見...

軽口は威信低下のアクセル

軽口は威信低下のアクセル

 維新という政党は粗削りがそれなりの魅力を生んでいるが、あけすけ過剰気味で風味が出ない。  政党同士が自己主張して、他党よりも優れていることを売り込むのは許容範囲だが、野党同士が役にも立た...