「保守論客の異論」に対する異論
朝日新聞9月25日の、「異論のススメ スペシャル」に、佐伯啓思氏による――「国民主権」の危うさ――と題する文章が掲載された。同氏は保守の立場から様々な事象を論じておられ、随時掲載すると紹介...
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朝日新聞9月25日の、「異論のススメ スペシャル」に、佐伯啓思氏による――「国民主権」の危うさ――と題する文章が掲載された。同氏は保守の立場から様々な事象を論じておられ、随時掲載すると紹介...
19世紀欧州の新思潮 ジョン・スチュアート・ミル(1806~1873)の主著『ON LIBERTY 自由論』が発表されたのは1859年である。先見性・見識の高い内容で、今日の混乱する世界...
朝河選手から矢吹選手へ歴史のバトンタッチ 矢吹晋・横浜市立大学名誉教授の最新刊『天皇制と日本史 朝河貫一から学ぶ』(集広舎)を読んで考えたことを書きたい。 矢吹氏は1938年生、...
———カミュ『シーシュポスの神話』の周辺 ——— ライフビジョン学会・7月の読書会は、『シーシュポスの神話』(1942)である。著者は、アルベール・カミュ(1913~1960)、当時は、...
いまは危機の時代か コロナウイルスで世界が大騒動している最中だから、誰でも、危機だと考えるだろう。昨年からの1年半に、世界の2億人近くが感染し、400万人近くが亡くなった。300日余で開...
夏目漱石『こゝろ』を読んで ライフビジョン学会の読書会で、夏目漱石(1867~1916)『こゝろ』を読んで考えたことを紹介したい。 『こゝろ』は、1914年に『朝日新聞』に連載発表さ...
多様な知の地平を切りひらく? 朝日新聞夕刊に「にじいろの議」という欄がある。――多様な知の地平を切りひらく気鋭の寄稿を月1回掲載します――と説明がついている。4月14日(水)夕刊には「コ...
冒頭の激しい応酬 3月18~19日、バイデン政権になって初めての米中高官協議がおこなわれた。トランプ政権が、世界貿易に二国間主義をとり、対中貿易に制裁を発動し、その大波が世界中に及んでい...
何を伝えたいのか 朝日新聞2月18日、企画もの「戦後76年 戦争体験者の証言」は、「『肉弾三勇士』美談の裏の涙」が大きい見出しで、――突入命じた上官「3人思えば泣いてむせぶ」――とサブの...
いま、なぜ『草枕』か 夏目漱石(1867~1916)の『草枕』は、1906年9月1日の春陽堂『新小説』に発表された。『新小説』は8月27日に書店に並んだが、2日後には全書店から『新小説』...
現地軍がでっち上げた鉄路爆破 1931年9月18日22時20分、中国遼寧省奉天駅(瀋陽)東北7.5kmの柳条湖、満鉄線路上において爆発が発生した。関東軍(日本軍)が防衛している満鉄線路上...
オルテガ『大衆の反逆』 1930年、いまから90年前、スペインの哲学者オルテガ・イ・ガセット(1883~1955)が著作『大衆の反逆』を発表した。 第一次世界大戦が終わり、世界の人々...