政府の方針を既成事実化する先読み報道
3年近くにわたって新聞通信協会発行の月刊誌『メディア展望』に連載してきた「大正デモクラシー中国論の命運」を4月号で終えた。連載は、私がかつて教鞭を執った桜美林大学の創設者清水安三、吉野作造...
人生とデモクラシーを考える、発信する since 2006.06.20
3年近くにわたって新聞通信協会発行の月刊誌『メディア展望』に連載してきた「大正デモクラシー中国論の命運」を4月号で終えた。連載は、私がかつて教鞭を執った桜美林大学の創設者清水安三、吉野作造...
バイデン米政権の対アジア外交が動き出した。その基調は、中国経済がアメリカを追い越こそうとする勢いの中で、中国に対抗するための対中包囲外交と言えるだろう。日本の外交はその置かれた国際環境を直...
‟平成の失言王“、森喜朗東京五輪・パラリンピック組織委員会会長がようやく辞任した。しかし、橋本聖子新会長選任までのプロセスを見ていると、とても「めでたし、めでたし」と手放しで喜んでおられる...
――――――――それにひきかえわが国では… さまざまな試練と混乱を経て、ようやくアメリカのバイデン新政権がスタートした。1月22日付の日本の主要新聞朝刊にも、バイデン新大統領の就任演説の...
いわゆる桜問題で、東京地検特捜部は安倍前首相の公設秘書を政治資金規正法違反で略式起訴とし、前首相自身は嫌疑不十分で不起訴とした。これは私が先月号で「事案はあくまで秘書の独断による政治資金収...
先月号で指摘した菅政権の説明責任軽視、国会論議の軽視が、依然続いている。その実態を統計的にあぶり出した面白い記事が11月10日付け朝日新聞に掲載されていた。「『控える』答弁80回近く」がそ...
菅義偉首相がようやく国会で就任後初の所信表明演説を行った。「温室ガス2050年ゼロ」など「政策ずらり 実行力強調」(10月27日付朝日新聞見出し)と期待を持たせるような報道ぶりだが、「20...
最近、新聞やテレビで、「ほめ脳」という言葉をよく聞くようになった。ほめると、ほめられた人がより良く育つだけでなく、ほめる人にもいい効果があるという。ほめると、癒しホルモン「オキシトシン」と...
コロナ禍の中、参列者の規模は縮小されたものの、今年も広島、長崎の原爆投下の日、15日の終戦記念日に、犠牲者、戦没者の追悼式典がしめやかに執り行われた。新聞紙面でも、例年通り、大きなスペース...
まず先月の「読売客員研究員にとって執筆に『不都合な肩書』」の続報。 先月号では、読売新聞の元論説委員長で、現国家公安委員である小田尚氏が「客員研究員」の肩書で、読売紙上に書いた「法務・...
――メディアは権力の番犬か監視犬か―― メディア批評を担当していながら、このところ新聞本紙は斜め読みが多い。デジタル版の方が充実しているし、一般ニュースもニュースサイトをチェックすれば十...
新型コロナ肺炎の感染をめぐる緊急事態宣言がひとまず解除されて、「新しい生活様式」が求められている。感染拡大の過程で、「クラスター」、「オーバーシュート」、「ロックダウン」、はては「トウキョ...