どんぐり
北風が吹いた朝、 森に沢山のどんぐりが落ちていた。 帽子を被ったどんぐりの隣に、 空っぽの帽子がひとつ残っていた。 北風が吹いた朝のできごと。 <「ACORN...
人生とデモクラシーを考える、発信する since 2006.06.20
北風が吹いた朝、 森に沢山のどんぐりが落ちていた。 帽子を被ったどんぐりの隣に、 空っぽの帽子がひとつ残っていた。 北風が吹いた朝のできごと。 <「ACORN...
ガラスの器に水を入れてポトスの葉を一枚差した。器は水晶体となり、後ろの景色を逆さまに見せた。ガラスの器に東アジアを南北逆さまに描いた。これが私の、もう一つの「l...
この葉を一枚、切って水に差しておく。 すると根っこが生えてくる。 何という生命力だろう。 <「一葉」ケント紙・鉛筆> 熊のPOOHさん 1954年、...
「さくらんぼ」を鉛筆で描いた。 鉛筆の黒だけでそれらしく見せるのは結構難しい。 意識するのはさくらんぼの赤の「明度」である。 <「さくらんぼ」ケント紙・鉛筆> ...
ハイビスカスは次々に花をつけるが、 一つの花は一日で萎んでしまう。 花が実在するのは、 いま、この時だけ。 <「実在する時間」ケント...
その灯りでは照らし出せないものがある。 <「灯り」ケント紙・鉛筆> 熊のPOOHさん 1954年、桐生市生まれ。22歳から労働組合の地方組織で32...
自然界では日常的に「変異」が繰り返されている。 変化に対応するには自分自身がしっかりとした軸足を持たなければならない。 <「変異」A4ケント紙・鉛筆> ...
桜前線が北上中である。花芽前線が通り過ぎると、葉芽は若葉に呼び名を変える。 蝉が鳴き繁った若葉が紅葉し、冬芽の枝を北風に揺らせて生命をつなぐ。 太陽の光は8分で...
同居していた義母が98歳で他界した。 妻は母を介護しながら自宅で看取った。私はその一部始終を目撃した。 人の「死」とはそのまま、その人の「生」のように思える。生き様とは...
近所の遊歩道に一本の木がある。 枝のシルエットが生命感に溢れている。 春になれば新緑の若葉が覆うだろう。 そんな希望を宿して、冬を耐えている。 <...
いつも行く美術館の公園で、団栗をひろってきた。当たり前だが、一つとして同じ色や形のものはない。 地面に落っこちた時にできたのか、あるいは踏みつけられたのか、傷つ...
同居する義母を毎週水曜日にデイサービスにあずけ、介護ストレスの妻と「気晴らしドライブ」を始めて半年になる。先日は上長瀞に紅葉見物に出かけ、農産物直売所で「鬼胡桃」を買って帰った。見た時、こ...