同居する義母を毎週水曜日にデイサービスにあずけ、介護ストレスの妻と「気晴らしドライブ」を始めて半年になる。先日は上長瀞に紅葉見物に出かけ、農産物直売所で「鬼胡桃」を買って帰った。見た時、こいつは何となく絵になりそうだという直感が働いた。
翌日百円ショップでガラス容器を見つけ、そいつに鬼胡桃を入れてスケッチした。なんでこんなものを描くのかと聞かれても答えはない。純粋な芸術として表現する場合の「絵」は、メッセージや説明を目的としてはならないのである。最近漸くそのことを意識するようになった。
だからこのスケッチを、鑑賞者の主観にゆだねたい。ウヰスキーのつまみに爪楊枝で穿りながら。