あてのない逍遥
書斎人街に出る 神田古書市へ出かけた。わたし流読書の柱は古典にある。食料品は賞味期限内に食べるが、本には賞味期限がない。ベストセラーは著者と出版社にとってベストであるが、それが読者にとっ...
人生とデモクラシーを考える、発信する since 2006.06.20
書斎人街に出る 神田古書市へ出かけた。わたし流読書の柱は古典にある。食料品は賞味期限内に食べるが、本には賞味期限がない。ベストセラーは著者と出版社にとってベストであるが、それが読者にとっ...
ラウンジのBGM 物心ついて以来、趣味らしい趣味ももたず退屈もせずに70余年暮らしてきた。2011年7月からはテレビも見ていない。たまにBC級レストランに入って、テレビがつけられているの...
いったい、政治は… 旧知の方々からお便りをもらったり、たまに出会うと、誰もが「わが国の政治はどうなるのだろうか」という話になる。森友・加計事件はその本質からして適当に答弁して時間を稼いで...
折れたラケット 田舎にいた18歳まで、自分が何を考えていたのか思い出そうとするのだが、すんなりとは出てこない。最大の原因は忘却である。先日、電話があって、「杉山某というのだが、中学が一緒...
Whiteout タクシーがヨッコラショという塩梅で止まったので、視線を上げるとフロントグラスの前に私鉄の踏み切りの遮断機が下りてきた。信号機がカンカン鳴っているではないか。わがタクシー...
shyness 100人100時間インタビューの旅途上、約束の時間までの時間があり過ぎて、居場所がないのは本当に困る。昔はどうしたかと考えても思い出せない。喫茶店へ行けばよろしい。しかし...
旅は出会い いつからか忘れたほど、事務所へ出ているとはいえ書斎的生活をしていたのであるが、目下は100人・100時間インタビューをやらせてもらうお陰で大げさではなく国内を走り回っている。...
献辞 旅先広島のホテルで原稿を書きつつ、そろそろ一息入れるかなというところで、木下親郎さんの訃報を聞いた。月刊ライフビジョンでは「読書への誘い」を長く受け持っていただいた。2月号の「バー...
幻覚 どう考えてみても、真面目さが足りないみたいである。他でもない、国会における政府答弁である。たとえば安倍氏は「沖縄の方々の気持ちに寄り添いながら、基地負担の軽減に全力を尽くす」と何度...
トランプ・マジック トランプの減税は、10年間で1.5兆ドル、邦貨にして170兆円である。法人実効税率を28%に下げる。かつてレーガンが国債発行して減税をやったが、中身は低福祉と規制緩和...
風波の時 偉大な思想家J・J・ルソー(1712~1778)は『社会契約論』『エミール』(1762)を出版した後、宗教問題で権力者に追われて、スイスに逃れた。転々して、パリに戻られるまで...
ものづくりの源泉 「品物はあたしより長生きするんだからね」。これ、ざっと60年前、1960年代にベテランの持ち味をふんだんに発揮しておられた指物師の言葉だ。指物師は、木の板を指し合わせ組...