「 論 考 」一覧

ボケに乗せられたボケ

ボケに乗せられたボケ

 同じ三文役者だから、演目を変えても相変わらず中身が陳腐で、木戸銭がもったいなかったとぶつぶつ言いつつ家へ帰るようなものだ。  ほかでもない、いわゆる党首討論である。  本来、主役は菅氏...

アルツハイマー病の薬

アルツハイマー病の薬

 米国バイオジェンとエーザイが共同開発した、アルツハイマー病の薬、「アデュヘルム」Aduhelm(一般名 アデュカヌマプ)が、米食品医薬局FDAの「迅速承認」で、販売許可された。ただし、承認...

『欅の木』

『欅の木』

 井上靖(1907~1991)に『欅の木』(1971)という小説がある。前年、日経新聞で連載した小説である。  還暦を3年後に迎えるサラリーマン社長の潮田旗一郎が、妻・二男・二女の家族の間...

愛国心はバクチである

愛国心はバクチである

 5月16日から、感染者増加数と退院者数が逆転して、6月3日から感染者数が1日2千人台になり、昨日は2,022人。退院者数が1,700人上回った。10万人当り感染者数が10人を超えるのは16...

玉が小さすぎる

玉が小さすぎる

 組織委員会の感染症対策は、選手や五輪関係者に限定したもので、周辺とは別である。完全な隔離ができるわけもないから、組織委員会の対策を含めた感染症対策のリスク評価が必要である。  感染症対策...

反省できない⇒進歩がない

反省できない⇒進歩がない

 組織委員会の橋本会長が、無観客試合も覚悟の上で「五輪開催は100%」だと語る。会長は、開催が前提で存在するのだから、この発言は当然である。  問題は菅氏である。氏も100%開催である。た...

力不足リーダーと国民の悲劇

力不足リーダーと国民の悲劇

 ここまでのコロナ対策でわかったこと、忘れていけないことは何か。  そもそも、安倍政権・菅政権を通じて、パンデミックの危険・脅威を本気で直視した政策を打ち出したのか。ダイヤモンド・プリンセ...

DX戦略の目の付け所

DX戦略の目の付け所

 DX(Digital Transformation)は、2004年にスウェーデンのエリック・ストルターマン教授の論文が嚆矢とされる。  要旨は、ITを戦略的に活用することで、企業の在り方...

記者会見とペナルティ

記者会見とペナルティ

 大坂なおみ選手が、4大会第2戦・全仏オープン1回戦勝利後のコートでのインタビュー・取材には応じたが記者会見を拒否したので、主催のWTAから罰金1.5万ドル(165万円)を科せられた。  ...

漱石賛歌

漱石賛歌

 本日は、ひさびさライフビジョン学会の読書会である。対象の本は、夏目漱石(1867~1916)『こゝろ』(1914)である。  日本の作家を1人選ぶとすれば、わたしは漱石さんを推す。70年...

運命論者が増えたか?

運命論者が増えたか?

 厚労省の新型コロナ対策推進本部は、「五輪の所管ではないから、五輪開催による社会への影響については論議しない」と、呆れかえった態度を表明している。  悪名高い縦割り官僚組織の特徴といえばそ...