論 考

動いた、停戦へ進むか

 トルコのエルドアン氏仲介による、イスタンブールでの、ウクライナ・ロシア交渉で、停戦へ向けての動きが前進した。

 ウクライナの中立化提案(安全保証が前提)に対して、ロシアの反応があった。ただちに、キエフなどで複数のロシア部隊が撤退の動きをみせた。

 ゼレンスキー、プーチン両氏の会談も取り沙汰されている。

 アメリカは、「誰もロシアの発表にだまされてはならない」と直ちに声明を発したが、停戦へ向けての動きを大事に扱うべきだ。

 ロシアにすれば、戦果が上がらず、ロシア応援の国際世論は盛り上がらず、戦費が2~3兆円/日の試算もある。1か月で60~90兆円の消費である。ロシア政府の歳入は31兆円ほどだから、普通の感覚では放蕩が過ぎる。金欠も停戦への大きな理由になりそうだ。

 ソ連時代のアフガニスタン侵攻では、ざっと10年間にソ連兵士が15,000人死亡した。こんかいは、1か月でその程度だという未確認情報もある。