「 論 考 」一覧

気分一新

気分一新

 昨日は、ひさびさ、クラシック・コンサートで、バルトークの「ピアノ協奏曲第1番」と、ブラームスの「交響曲第2番ニ長調」を聴いた。指揮は大植英次氏で、曲目も指揮者も初めてだった。  わたしは...

学習効果なし、致命的欠陥

学習効果なし、致命的欠陥

 本日の新聞社説は、朝日「宣言一転拡大 専門知を生かす転機に」、読売「緊急事態拡大 ちぐはぐ対応で混乱を広げるな」、毎日「3道県に一転宣言発令 政府の機能不全があらわに」である。  いずれ...

コロナ対策を検証せよ

コロナ対策を検証せよ

 WHOのコロナ対策に関する独立調査パネルが最終報告書を発表した。  それによると――昨年、WHOが緊急事態を宣言したのは1月30日だったが、その前22日の会合で宣言を発すべきだった。この...

パレスチナとイスラエル

パレスチナとイスラエル

 イスラエルとパレスチナの衝突が深刻だ。もともと、イスラエルがパレスチナに入植し、さらにゴリ押しで拡大して、両国共存路線を無視している。  流浪の民から建国したイスラエルの人々の忍耐力・勤...

パニック渦中の政治屋

パニック渦中の政治屋

 ワクチン接種に期待をかける人が多いのはよくわかる。そこで、支持率頼みの連中としては、ワクチン接種のスピードアップを取り繕うという構図だ。  高齢者の1人として、わたしは焦らず、慌てず、ゆ...

内閣不信任案を出さない?

内閣不信任案を出さない?

 枝野氏が、まことに不甲斐なく、国政の舵取りが右往左往している菅内閣に対する不信任案を出すかとの問いに、コロナ対策第一であり、仮に不信任案を出せば(いわゆるヤケクソ)解散を誘発する可能性があ...

漱石さんのはげまし

漱石さんのはげまし

 夏目漱石(1867~1916)『草枕』が発表されたのは1906年、漱石さんの趣味(人間としての)を縦横に繰り広げた文章で、美意識の部分は音読するつもりで読むと格調と美意識のリズムが混然一体...

毎度お粗末のかぎり

毎度お粗末のかぎり

 昨日の菅氏記者会見。記者が緊急事態宣言は「当初から(4月25日から5月11日までの)17日間では短すぎるとの(専門家の)指摘があった。期間設定・対策は適切だったか?」と質問したのに対して、...

改憲を論ずる資格ありや

改憲を論ずる資格ありや

 政府与党、とくに自民党には、国民投票法改正案の採決で憲法論議に弾みをつけたいという思惑があるらしいが、心得違いが甚だしい。  第一に、政府与党には憲法を遵守する姿勢が決定的に欠落している...

Gはグズの意味か

Gはグズの意味か

 ロンドンでのG7外相会議の写真にギョッとした。ジョンソン首相を先頭に各国外相が絨毯を敷いた階段に、ひな壇風に並んでいるのだが、全員が黒マスク、ダークスーツなので、ちょっと見た感じはアウトロ...

軍拡批判には軍縮こそ

軍拡批判には軍縮こそ

アイゼンハワー(1890~1969)が、1961年1月20日の大統領職離任演説で、予定スピーチから離れて、軍産複合体の危険性を指摘したのは有名なエピソードとして残る。  15年に陸軍士官学...

自民党的小賢しさ

自民党的小賢しさ

 菅氏が「コロナ対応で緊急事態の備えに関心が高まっている」と語った。緊急事態については、コロナ以前から自民党に改憲の狙いが強く、コロナ対応を幸い奇禍! として利用してやろうという小賢しい便乗...