「 論 考 」一覧

科学技術立国の断面

科学技術立国の断面

 半世紀前、わたしのいた電機会社でも半導体製造が開始した。  作業者が拡大鏡を覗きながらハンダ付けをする。のどかなもので、当然ながら作業に十分熟練していないから、製品の歩留まりが20%前後...

バカバカしい世界

バカバカしい世界

 世界のコロナ感染は2億6千万人、死亡は520万人を超えた。  たとえば、アメリカは感染4800万人超・死亡78万人超である。ワクチン接種のスピードアップで抑え込む作戦だったが、どうも思わ...

憲法論議の疑問

憲法論議の疑問

 野党、立憲民主党が反対ばかりだという風潮が形成されて、与党などはここぞとばかりに改憲論議に走りたいらしい。  反対ばかりというのは、決めつけすぎだ。そもそも、議会審議を乱脈にしたのは与党...

オミクロン株対策

オミクロン株対策

 政府は、オミクロン株の水際対策に着手している。すでに国内に入っているのではないかという観測もある。外国からの渡航禁止措置は当面仕方がない。  ただし、渡航禁止は時間稼ぎであるから、オミク...

札幌冬季五輪の開催の意義があるか

札幌冬季五輪の開催の意義があるか

東京五輪における、当初予算の2倍超の大会出費もさることながら、招致における贈賄疑惑や不明瞭なおカネの動きが放置されたままである。  そこへ、2016年リオデジャネイロ五輪組織委員会委員長の...

大学ファンド

大学ファンド

 大学ファンド10兆円構想が始まる。他国に比べて研究力の劣勢が感じられる。誰もが先端的研究に参加することはできない。能力のある人が、研究活動に打ち込める環境を作るのはおおいに大事だ。  半...

actionへの道

actionへの道

 ロイターによる記事の要約である。米シリコンバレーで労働組合結成の動きが活発化しているらしい。  従来、ハイテク分野では組合組織化は無縁だと思われていたが、流れが変わりつつある。  働く...

立ち止まって考えるべき

立ち止まって考えるべき

沖縄辺野古の埋め立て工事で、玉城知事は、軟弱地盤対策にともなう政府の設計変更申請について不承認を打ち出した。  建設地のキャンプ・シュワブ南側39.3ヘクタールは完了、北側111ヘクタール...

半端な記憶

半端な記憶

 新聞通信調査会『日本人の働き方100年』(東京国際フォーラム)という報道写真展を見学した。  年代を追って見ていくと、当時の自分の活動とも重なり、あれこれ考えた。これに限らず、歴史的写真...

あいさつ民族としての日本人

あいさつ民族としての日本人

 遠い20代のころ、組合役員で専従したとき、尊敬する先輩から、「挨拶の上手な人間にはなるなよ」と言われた。なるほど、その通りだ。  地域で組合関係の会合に出ると、言葉は滑らかだが、当たり障...