3月13日からマスクの着用は個人の主体的な選択を尊重し、着用は個人の判断に委ねることにするとのこと。新型コロナを5月8日から2類から5類にするのを前に、せめて卒業式はマスクを外させてやろうという計らいだろうが、通り一遍の告知で果たして国民はこの日からマスクを外すだろうか。
昨年、すでに厚労省は屋外ではマスクの着用は原則不要としている。徒歩や自転車での通勤・通学など、人とすれ違う時も不要と、わざわざ例を挙げて説明までしている。しかし、実情はどうであろうか。街中を観察すると、自転車走行の人も含めてマスクを外している人は稀である。
昨年から、マラソン大会が各地で再開されている。さすがに、最近のレースではマスクを着用しているランナーは見かけないが、主催者は屋外の会場であっても、徹底はされていないがスタート直前までマスク着用を促している。明らかに厚労省の指針を逸脱した過剰な対応である。
コロナ禍はほぼ収まったと考えている国民は増えている。最近の旅行ブーム、週末の新幹線の混雑や高速道路の渋滞がその証である。居酒屋にも賑わいが戻ってきた。いまだに一部の路線バスは最前列の座席を使用禁止としているが、運転手は満員になるまで客を乗せている。
日本人はとかく世間体を気にする。マスク着用は個人の判断と言われても、マスクという目に見えるものを外すというのは勇気がいるのであろう。マスク着用を促す告知を協会団体などに中止させたり、屋外で働く人など目に見える場面で不要にしたり、ある程度強力に行政指導しないと難しいのではなかろうか。
通り一遍の告知で国民が従わないものとして、自転車の歩道走行がある。自転車は車道通行が原則で、歩道走行は自転車通行可の表示がなければ道路交通法違反である。にもかかわらず、我が物顔で自転車は歩道を走行する。それを注意する警官がいないどころか、警官まで颯爽と自転車で歩道を走行している始末である。
あれほど進まなかったマイナンバーカードの申請率がとうとう70%を超えたとか。最終日はシステムがパンクして急遽締め切りを一日延長する始末。ポイント効果は絶大である。さすがにマスク不要にポイントとはいかないのが悩みの種か。
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