「 論 考 」一覧

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法治国家

 カント(1724~1804)は「人間が支配せず、法が支配するところに自由がある」と指摘した。  「法治国家」の意味が、短い言葉で見事に表現されている。  モリ・カケ騒動が続いているが、...

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万言空疎

 「対応が二転三転して不信招いた。率直に反省しなければならない------」(prime ministerの記者会見)  反省だけなら猿でもできるというセリフが一時期流行った。  かのニ...

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不誠実な読売社説

 本日の読売社説タイトル「通常国会閉幕 疑惑追及だけでは物足りない」。  なにを空とぼけているのか。共謀罪法案審議では、まともに答弁せず。モリ・カケ問題でも逃げの一手。きちんと応答しないか...

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学ぶことは多い

 米ビュー・リサーチ・センター調査によると、イギリスのEU離脱問題が発生して、EU諸国では、市民のEU支持を高まったそうだ。  ドイツでは支持50%が68%へ、フランスでは38%が56%へ...

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apathyの一面

 誰かが「わたしはノンポリです」という。  ノンポリは政治的無関心=apathyを指している。  ところが本人は、雑巾バケツの水みたいな政治が嫌いだ。そんなものに日々の平常心を掻き回され...

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俗悪笑劇が作る国民の悲劇

 もはや、アブナイカク・自公与党が仕切るいまの議会政治は死んだ。  賞味期限が切れたどころの話ではない。  自民党は自由・民主を看板にしているが、真っ赤な嘘、セッションズ氏の言葉を拝借す...

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現実はお笑いよりもお笑いだ

 実際、内外の政治事情は、驚くばかりの「笑い」に充ち満ちている。  太平洋の彼方では、トランプ内閣の実質初閣議で、トランプ氏が就任143日の手柄を自慢し(注 法案は1つも成立していない)、...

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風刺の力

 金沢の女性のアイデア、「コッカイオンドク」というアイデアは素晴らしい。  国会質疑を議事録に基づいて音読する。当然ながら、まことにアホな答弁をしているのがミリミリわかるという寸法だ。 ...

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勉強

 50年前に購入した平凡社『現代思想シリーズ』(全22巻)は、1冊500円。たぶん薄給3万円程度であったから、無鉄砲な買い物だった。  なにが無鉄砲かというと、そもそも字面は読めても中身の...

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ライアー

 英語では、You are a liarといえば人格否定の強い意味があるそうだ。  「トランプは繰り返し嘘をつく」というのは、すでにメディアでは定着しているみたいである。  前F...

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hung parliamentこそ正常

 イギリス下院選挙にメイ首相が踏み切ったのは、EU離脱交渉において国内の明確な主導権を握る狙いであった。にもかかわらず、めざすはハード・ブレグジッドだという抽象的な方針以外に煮詰まった感じは...

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国民と権力

 イギリス選挙戦開始当時は保守党の圧勝を予想する見解が多かったが、保守党は大挙議席を失い、過半数を獲得できず。EU離脱への采配を大胆に揮うというメイ首相の目論みが外れた。  一方、労働党は...