論 考

天下泰平、わが世の春

 憎まれ口ばかり書いてしまうが、自民党の政治的センスの悪さにはほとほとうんざりする。

 財務省公文書書き換え調査プロジェクトなるものの立ち上げである。森友問題が発覚してすでに1年以上が過ぎた。

 プロジェクト発足は世論の批判が自民党に向けられるのを恐れた云々であるが、根っからの自民党支持者ならいざ知らず、少し新聞を読んで考えている人はとっくに批判の矛先を自民党に向けている。

 自民党は、口を開けば日本の将来を考えているような天下国家論をぶつ議員連中ばかりだが、自分たちが数に乗っかって、この1年以上、議会の権威をほとんど失墜させたことに対する認識が、まだないらしい。

 わたしはただいま取材で全国行脚中であるが、出会った皆さまが、自分の人生に立ち向かっておられる真面目な態度と比較するまでもなく、傲慢にして緩み切った自民党の諸君の見識に腹が立つ。

 読売新聞を世論代表と考えているのであれば話にならないぞ。読売は世論を代表しているというよりも世論の緩衝装置化している。

 たまたま今朝は部屋に読売新聞が入った。わたしの目からはずいぶんのん気な論調だが、ようやく事態の深刻さに気付いたらしい。ハハハ。