日々道楽

不良商品としての社説

 神戸製鋼の不正問題に関する報告書が出されて、朝日・読売社説を読む。いずれも、もう少しよく考えて書いてもらいたい。

 そうでなければ水に落ちた犬を叩くということしか浮かんでこない。

 たとえば、収益偏重だとか、目先の利益を追ったと批判する。いったい、目先の利益を追っていない企業なんて存在するだろうか。

 目先の利益を追うことと、犯罪をおこなうことは別である。目先の利益を追うことを本気で問題にするのであれば、それなりに素晴らしい見識であるが、そんなものがあるわけではないから詰まらない。

 縦割りの弊害論も書かれているのだが、これまた、縦割りそのものの問題ではなく、取締役会がきちんと機能していないのが問題の本質なのである。

 会社トップと取締役会が虚心坦懐に話し合えてないというような組織において、会社全体のガバナビリティが可能なわけがないし、もちろん組織全体のチームワークなど望むべくもない。

 社説氏におかれては、もっと組織に関する理論と現実を勉強されたほうがよろしい。後知恵で適当に論建てするなど、不祥事ではないかもしれないが、立派な「不良商品」を提供していることなのであるから。