「 論 考 」一覧

無力の船頭

無力の船頭

 ロシアが黒海での穀物輸出協定参加停止は予想されていたことだが、ロシアにしてみればかなり有効な戦争戦略だ。世界を人質に取る卑劣さ(毎日)と悲憤慷慨しても意味はない。  G20財相・中銀総裁...

報道の客観性

報道の客観性

 アメリカでは、報道の客観性を巡る議論が盛んらしい。アメリカ社会の分断に対する危機感が深い。  客観的に報道しているのに、嘘とハッタリ塗れのトランプ大統領が誕生した事実に対する落胆も大きい...

検察権力主義

検察権力主義

 袴田さんの再審で、静岡地検が有罪立証する。  いまさら新しい証拠が出るわけがない。  東京高裁が証拠捏造を指摘したことについて、証拠がないと反論する。事件の捜査は素人か見ても杜撰である...

政治家失格

政治家失格

 以前も、与党政府はPDCのCが皆目ないことを指摘した。それだけではない。  国防費、少子化対策、マイナンバーカードなどCどころか、PDもでたらめだ。とにかくやってしまえばなんとかなるとい...

徒党作戦ではダメだ

徒党作戦ではダメだ

 立憲民主代表の泉氏の党運営が手詰まり感で、小沢氏ら中心に野党候補の一本化で政権交代を実現する有志の会に53人が賛同したという。  たしかに与党以外の議員を増やす作戦は選挙ではやるべきだ。...

コケにされる民衆!

コケにされる民衆!

 旧帝国陸軍と海軍の間でも、たとえば航空機資材を横取りし合ったり、お互いに盗んだり盗まれたり、とくに15年戦争後半になるとみっともない状態が日常茶飯事だった。国体様のご注意があっても誰も聞か...

ずっこけ漫画

ずっこけ漫画

 ロシアのクーデターもどきは、どうもよくわからない。  プリゴジンが、いかに戦場で成果を上げたとしても、プーチンは利用できるものを利用するだけだ。保安部や軍部は、プーチンの権力掌握とまった...

民主主義を語り合おう

民主主義を語り合おう

 これから秋まで組合大会の季節である。  今年は是非、平和と民主主義について意見交換をしてもらいたい。ただちになにか決議をするとか、まとめるとかではなく、日本の政治状況について窓口を広げて...

価値倒錯のみなさま

価値倒錯のみなさま

 ブリンケン訪中で、少し米中改善への明かりが見えたかと期待が高まった直後、バイデン氏が選挙資金パーティで、習近平氏を独裁者呼ばわりした。  バイデン氏の失言癖はとっくに知れ渡っているが、軽...

独日首相の見識の違い

独日首相の見識の違い

 他国との間に一線を引けば、必ず跳ね返ってくる。EUは中国を視野に、デリスキングなる一線を引く安全保障戦略をつくった。果たしてリスクを脱せられるか、むしろ関係を悪化させる危惧が強い。  2...

輝きを失った大国

輝きを失った大国

 ブリンケン氏が訪中して、秦剛氏、王毅氏、習近平氏と会談した。緊張緩和に向けて、できることはなんでもやるのは賛成。  今回は、率直で中身が濃く、建設的であったという表現から、とくに秦剛氏と...

形あって中身なし

形あって中身なし

 例によって本日の社説は、「北ミサイル発射 日米韓連携で抑止力強化を急げ」(読売)である。  いままで、日米韓は連携を取らなかったのだろうか。そうではない。米韓軍事共同演習など、もはや日常...