月刊ライフビジョン | off Duty

ついに我が町にもコロナ!

曽野緋暮子

 朝の洗顔時、両手に頬っぺたのずっしり感が…。話題になっている「コロナ太り」していることに気づいた瞬間だ。そう思って鏡を見るとくっきりとしていたほうれい線やマリオネットラインが薄くなっている。顔に肉が付いた効果(笑) 草取りや断捨離で日々忙しくしていても屋外で動くのとは運動量が全く違うということを実感した。

 コロナが少し落ち着いたとの報道に乗って7月初め、元会社仲間と半年ぶりのランチ会をすることになった。四季でランチメニューが変わるお店に3ヶ月に一度、同じお店に行っている。春メニューは逃したけれど久しぶりに皆でお喋りできることが一番の楽しみだ。

 お店で接客してくれる人がほとんど男性に変わっていたのにちょっとびっくり。この店常連のJ子によると以前はランチの接客は主婦のパートが中心だったそうだ。コロナ休業や客足激減で、ディナーを中心に働いていた男性社員がランチも担うことになったという。ランチの時間も3時間から2時間になっていた。

 早速お喋り開始。話題は「自粛期間中どうしてた?」

 J子は日程が合えば即参加のバスツアーや四国遍路が中止になり、テレビの旅番組で我慢している。公民館等のサークルも軒並みお休みで、出かけることもないと言う。1ヶ月に10日はゴルフに行くというT子は、コンペはないもののゴルフは少人数で続けているので、余り変化がない。学校が臨時休校になったときは孫達の食事他の世話が大変だったそうだ。M子は農作業に専念、今年は猪被害が大変で、ジャガイモとかぼちゃが全滅だそうだ。猪は賢いので一度収穫があった所は覚えているそうで、翌年もまた被害に遭うので植えられないそうだ。何はともあれ皆元気で良かった!

 あっという間に半年が過ぎたけれど、これがまだ続くとなるとゴールが見えないだけに結構きついよね。手洗い・うがい・マスクの徹底のおかげか、コロナで目立たなかったのかわからないけれど、食中毒やノロウイルスの話を聞かなかったね。夏にマスクは厳しいけれど手洗い、うがいの徹底はこれからもずっと続けると良いね。3ヶ月後に元気で会いたいね、と言いつつ解散。

 このランチ会から2日後、お店のある市でのクラスター発生が報じられた。地下にあるバーで開催されたDJイベントに、県外参加者も含めて80名~100名とか。そのイベントに参加した男性が陽性。その男性が働いていた居酒屋の客が感染。どちらの店も店名を公表。心当たりの人は保健所に連絡をと報道された。その後この地方都市も連日感染者が出るようになった。

 私達のランチ会は本当に間隙をぬって実施できたようなものだ。もう、2週間以上経つから、私たちは感染していないと思う。ラッキーだったとしか言いようがない。

 7月初旬からコロナ第二波(?)は私達の住む田舎にもジワリと広がりをみせている。新幹線の停車する所、出張者が集まる所が危ないかなあと言っていたら、夏休みで都会から来た孫から感染した70代という記事が出ていた。夏休み、盆連休と人が移動すると危ないのかなあ。陽性無症状等はっきりしたことがわからない。ワクチンがない。やっぱり6月以前の自粛生活に戻るしかないのか。ドラッグストアにマスクは山積みだが、アルコール除菌類はおひとり様5個までが3個までに変わった。そのうち1個になるのかなあ。

 友人から電話。実家の母親の初盆はzoom参加してくれと弟さんからLINEが入ったそうだ。田舎なので県外からの来訪者に周囲が過敏になっているのが理由らしい。リモートで墓参りとか、結婚式って他人事だと思っていたのにびっくりだよねと。世の中の流れとは言え、お盆までにzoom習得とは高齢者も呑気にしていられないね・・・。