みんなのコラム

大雨の後に思うこと

伊東正人

 水は高きより低きに流れる、高き地の雨は低き地へと流れ来たる。これは自然の理ながら先日、我が地にたった半日で10月ひと月分の雨が降った。自然の理に異変が起きた。

 多くの場所で川が氾濫し、道路と川の区別がつかなくなった。大雨の後、我が家の前の7反(2100坪)程の陸田に、水が20cm程溜まっていた。土に浸み込んだ分を計算に入れなくても約1389トンの貯流量で、陸田は自然の遊水池といえる。この陸田があったお陰もあり、幸いにも我が家に被害はなかった。農村地帯にある我が家の周辺には、自然の遊水池がたくさんある。

 最近の日本では自然災害の発生が増えてきた。国土の安全は国民の安心に直結するものだから、何よりも優先して取り組まなければならない。これまでの経済優先を見直し、是非この方面に力を入れるべきである。

 もうひとつ問題がある。警戒レベルが4ないし5になってから避難を呼びかけるが、もし住民全員が避難したら避難所のキャパはオーバーしてしまう。

 11月10日には市議会議員選挙もある。候補者にはこのたびの災害を糧にして、当市の課題解決に取り組んでもらいたい。