論 考

面の皮を剥いでくれ

 トランプ氏がTPPを蹴とばさなければ、米国農家の人たちは、カウボーイハットをかぶってホワイトハウスへ出かける必要はなかった。

 自分が火をつけて、自分が消す。これ、日本的には「マッチ・ポンプ」という。まあ、とにかく面の皮の千枚張りだ。

 トランプ氏とゼレンスキー氏の電話会談の覚書が公表された。CNN電子版の「全内容・注釈付き」を読むと、あけすけのトランプ流がよくわかる。こんな調子でいずこの首脳会談でもやっているのであろう。

 7月25日の電話会談を内部告発したのはCIA諜報者ではないかと見られているが、6人以上の政府当局者と接触した結果だという。

 トランプ氏が、2020年大統領選に優位に立つために、大統領権限を使ってウクライナの介入を求めたという疑惑である。素直に読めば、その通りだ。

 面の皮を剥ぐ流れになるか。世界の平和のために! そうなることを願う。

 日本でも、首脳会談の内容が公表されるならば、人々の政治的意識が確実に盛り上がるでしょうね。