月刊ライフビジョン | 甘酸辛苦

ゴーシュに倣う

POOH

 「セロ弾きのゴーシュ」を宮沢賢治の原作とアニメで鑑賞した。

 ストーリーは知っていたが、こんなに深い話とは知らなかった。

 演奏会に向けてセロの練習に励むゴーシュの家に、夜な夜な猫、郭公、狸、鼠の母子が順番に訪ねてくる。それぞれには願い事があってセロを弾いてくれと頼むのだが、実はゴーシュが訪問者から音楽や芸術表現について学び取ってゆく、という話である。

 原作にある「第六」とは、ベートーベンの交響曲第6番「田園」である。私もこれを聴きながら創作意欲を膨らませている。

  「セロのスケッチ」画用紙・ボールペン


 熊のPOOHさん
 1954年、桐生市生まれ。
 22歳から労働組合の地方組織で32年間組合活動に専念。
 2019年3月、定年退職後入学した武蔵野美術大学・通信教育課程を卒業。