安倍氏は夏休み中の別荘で、北朝鮮が日本海に向けて打ち上げた飛翔体2発について「わが国の安全保障に影響を与える事態ではない」と語った。
以前のロケットの際は、いまにも日本が攻撃されるかのような危機感をあおっていたが、様変わりである。
当時も北朝鮮が日本を狙ったのではないことはわかっていた。その流れからすれば、こんどは冷静な判断であるともいえよう。
ただし、注意しておかねばならないことは、政府の見方1つで危機になったり大丈夫になったりするという事実である。
安倍氏が夏休み中だから大丈夫だと発言したとは言わぬが、相手の意図が確認できていない段階で気軽にコメントされると、安心どころか、不信感が募る。この不信感は、昨日も書いたように、政治家が戦争の危機をつくるという理屈に基づいている。