「ポラーノの広場」は宮沢賢治作品の中に、「市民が集って祭りをする伝説の理想郷」として登場する。少年ファゼーロから、最近広場が復活したという話を聞いた主人公の博物局員が行ってみると、県会議員らによる酒盛りが行われていた。
テラコッタの少女は、深い悩みを抱えているようにみえる。2019年夏の参議院議員選挙の投票率は48.8%で、有権者の半数に満たなかった。
これで「みんなで政をする」ことができるのだろうか。「本当の広場」を市民の手に取り戻すのは、「私の一票」に他ならないというのに。
「テラコッタの少女」ケント紙・鉛筆(※テラコッタは素焼きの塑像のこと)
熊のPOOHさん
1954年、桐生市生まれ。 22歳から労働組合の地方組織で32年間組合活動に専念。
2019年3月、定年退職後入学した武蔵野美術大学・通信教育課程を卒業。