論 考

行政的習慣病には

 認知症対策の数値目標なるものは、いかにもナンセンスである。

 70代の認知症を6年で6%減、10年で10%減などと構えるが、なんら論理的根拠がない。語呂合わせの類である。

 行政が、なにか事業をやろうとすれば、必ず予算を付ける。予算を付けるためには、なにを・なんのためにやるかという理屈が必要なので、前述のような具合になったのであろう。

 運動しなさいとか、生活を改善しろとかのお達しである。認知症対策の数値目標を構えるような行政的習慣病にも効果があるのだろうかねえ。