論 考

高級紙ではないけれども

 欧米流では、大都市圏のリベラル層が購読する新聞・雑誌を高級紙・誌というらしいが、ニューヨークタイムズは、♠大統領がばらまくポピュリズムと闘って、購読部数を400万部に伸ばした。過去最高は118万部であった。

 ワシントンポストもニューヨーカーも、ガーディアンも、フィナンシャルタイムズも読者増で大躍進中らしい。

 読売社説(5/1)を読んでいて笑ってしまった。いわく、平成時代は、内閣が延べ18も変わったが、「幸い、行き過ぎた市場原理主義にも、ポピュリズムにもならなかった」とそうだ。連休で集中力を欠いたか!

 程度問題だから、何をもって、どの程度を行き過ぎというか、なかなか判断しづらいのではあるが、市場原理主義もポピュリズムも十分に行き届いている。購読部数の多い大新聞が、こんな能天気な社説を書くことをポピュリズムというのである。締りがない。