月刊ライフビジョン | 甘酸辛苦

心象スケッチ

POOH

 宮沢賢治は自らの詩を心象スケッチと表現した。心象スケッチとは、「その時見たもの、感じたものを表現する、いわば彼ら自身の内部に反響する感情や心象を写しとることである」という。(岩手県花巻市・宮沢賢治イーハトーブ館で開催中の「賢治とゴッホの原風景」展示パネルより)

 賢治が見たものとは、感じたものとは何だったのか。その源泉を探ろうと、久しぶりに旅に出た。

 取材したスケッチや写真を再構成した心象風景にあらわれたのは、大自然のイーハトーブに育まれた賢治の、孤独な自我ではなかったのかと思う。

「牛舎と天の川」画用紙・鉛筆・アクリル絵具


 熊のPOOHさん
 1954年、桐生市生まれ。
 22歳から労働組合の地方組織で32年間組合活動に専念。
 2019年3月、定年退職後入学した武蔵野美術大学・通信教育課程を卒業。