論 考

朝鮮戦争の多国籍軍(国連)

 北朝鮮が10月12日の国連総会で、在韓国連軍司令部(UNC)の早期解体を求めた。

 UNCは1950年の朝鮮戦争勃発後に国連の多国籍軍として結成された。当時は16か国が参加した。韓国59万人・米国30万人・英国1.4万人が中心であった。(1953)

 1953年7月に朝鮮戦争休戦協定が締結された。休戦協定の当事者はUNCであるから、北朝鮮がそれの解体を求めたのは、朝鮮戦争に終止符を打とうということである。

 1978年から米韓連合司令部(ROK)が作られた。これは韓国防衛が目的である。UNCは休戦協定を守るのが目的である。

 ROKとUNCの司令官は兼任で米国が司令官である。

 なお、UNCの後方司令部が現在は、横田基地内にある。