ご近所の軒下にツバメが巣を作っている。昨年、気づいて、いつも通りすがりに様子を見るのが楽しみだ。
同じ軒下だが、前年の巣の横に新しいのを作る。3つ並んでいる。ということは3年前から巣作りしているわけだ。1DKが2DKになり、今年は3DKになった。たいしたもんだ。
近所には森といえるくらいの木立がこんもりしているから、虫はいるだろうが、何といっても土の少ない地帯だから、ちょっと心配しつつ眺めている。
今年は、去年ほどツバメが滑空している姿を見なかったので、ますます心配していたが、いつの間にか巣から覗く子ツバメの頭が大きくなっていた。
盃に泥な落しそむら燕 芭蕉
大津絵に糞落しゆく燕かな 蕪村
こんな句があるのだから、昔はたくさんいた。住みにくい過密都市に、よくぞ、がんばって住んでいるねえ。