「言葉遊び」

　「お恥ずかしい話だが、女性が接客をする店に行き、お店の女性と言葉遊びを楽しむことはある」・・・これ、辞任された某財務高官が発言されたと伝えられている文言である。
　言葉遊びが何故「お恥ずかしい話」なのか？　「セクハラ発言」を「言葉遊び」に置き換えたから「お恥ずかしい話だが」と前置きをしたのだろう。
　私が許せないのは「言葉遊び」という知的遊戯の文化そのものを穢している点である。「言葉遊び」は幼児期の健全な発達に良い影響をおよぼすともいわれている。
　この人はまた、ジェンダー（男女の差異）の意味すら解っていない。sexual harassment は立派な差別である。発言の真意が、差別をもてあそんでしまったことが恥ずかしい・・・ならばなおのこと、確信犯！である。
　こんな文化レベルの低い人間が、何故淘汰されずに財務省で働いていられたのか不思議でならない。もっとも、この人を任命した方がそうなのだから、やはり任命者も一緒に排除されるべきだろう。