自主独立の気風が強いことは尊敬するのだけれど、アメリカ人の銃所持に関する見識だけは違和感を禁じ得ない。
いわく、学校での銃乱射に備えて教師が銃を所持して、万一の場合にはやっつけるというスクール版「荒野の決闘」論だ。
この思想は、すべてを力によって問題解決しようというのであるから、思想的には大きく大昔へと逆流するのでもある。わたしは馴染めない。
『アメリカの民主主義』を書いたトクヴィル(1805~1859)が「アメリカ人は哲学を持ち合わせない」と書き残したが、まさしく然り。
されば日米同盟は、哲学なきもの同士の同盟でありますねえ。