論 考

なんのための会議か

 ミュンヘンでの安全保障会議(2/16~18)が終わった。

 なにか世界の軍縮に対する変化があるか期待していたが、所詮、国を背負ったつもりの政治家ロボット的発言に終始したようで、詰まらない。

 自国の核は自衛だから当然だが、他国の核は危険だから許さない――というような子供にでもわかる均衡を欠いた発言を重ねるのだから、前進するわけがない。

 核兵器保有国を増やさぬために、核保有国が徹底して核兵器を減らさねばならないし、相互不信を減らすために、軍縮を世界の基準にしなければならない。

 正解が出ているのに、ロボットだから見えないらしい。