論 考

シリアでまた新たな戦端が開く

 アメリカ副大統領ペンスが20日エジプト訪問した。続いて21日ヨルダン、22~23日イスラエルを訪問する。

 トルコは20日14時、シリア北西部アレッポのクルド族が支配するアフリンに砲撃・空爆を開始した。空爆は108カ所に及んだという。

「オリーブの枝」と名づけた作戦で、狙いはクルド族とIS掃討にある。地上からはシリア反体制派の自由シリア軍FSAが作戦に加わっているらしい。

 クルドの民主連合党PYDを支援しているのはアメリカである。

 トルコ軍は、まだシリア領内に侵入してはいないというが、またまた戦闘が拡大する懸念が大きい。

 AFPによると、ロシアは「懸念を抱く。双方に自制を呼びかけている」というが、アメリカがどう動くか。なにしろアメリカの指揮塔がぐらぐらしているから事態の推移が極めて心配だ。