論 考

再会

 某ホテルのバーの片隅で歓談して、帰途についたとき、1人のホテルマンから話しかけられた。あ、お久しぶり。

 だいぶ昔、彼は突然の外国ホテル出向で戸惑い、自信がないとか、不安とかいう気分のときに、ささやかに相談に乗った。さして役に立ったとは思わないが、数年後、帰着されたときには逞しく成長されていた。

 それから、しばらくして、またどこかへ転勤されていたのだが、久しぶりの再会となったわけだ。

 人を待たせているので立ち話。結婚されてお子さんが3人だといわれる。外国出向のときは独身だった。感慨ひとしお。

 あは、わたしはいくつ年を重ねたのやろか!