自民党のなかで官邸主導の思いつき政治に対する修正的動きがみられる。
たとえば、政策調査会(岸田政調会長)は、教育費無償化問題について修正を加え、財政再建のプライマリーバランス黒字化目標の再設定を提言した。
石破氏は国税長官佐川氏が記者会見を開くべきたと指摘した。
まだ大きな流れができているとは言い難いが、少なくとも安倍一派の暴走政治を止めようという徴候ではある。
せっかく三権分立が建前になっているのに、「改革」を唱えればなんでもありの政治に向かったのは、小泉内閣、さらに辿れば中曽根内閣から顕著になった。
ひとことで言えば、議会軽視で行政が独走する形になった。
足許の憲法論議もさることながら、三権分立が遵守されないのはデモクラシー自体を危うくすることを、国民として黙って見ていられない。
看板が自由民主党なのだから、自由と民主の意義について、自民党議員諸君が真剣真摯に再考することを、わたしは強く要求する。