論 考

トランプ的内憂外患

 欧州各国首脳のトランプ評価はガタガタだ。

 メルケル首相の懇切な! メッセージの含意についてトランプ氏には理解する能力も努力もないみたいで、まことに嘆かわしい。

 その最大特徴は、歴史から全然学ばないことで、欧州各国首脳が頭にきているのは、トランプ氏がイランの核合意遵守を認めないとして、破棄に言及したことである。

 欧州各国首脳のイラン核合意の評価は、トランプ氏とは真っ向反対で、中東の危機を救った画期的なものだと認識している。

 パリ協定離脱も悪評紛々である。NAFTA交渉でアメリカの独善を貫いたら、次は欧州に矛先が向かうという懸念もあるわけだ。

 もちろん、北朝鮮問題については、トランプ氏がなにをしでかすかわからない。トランプ氏が閣僚の理性的な意見を聞く耳持たないのではないかという見方が主流になりつつある。

 モラー特別検察官に、トランプ氏の外交顧問であったパパドロブス被告がロシアゲート関与を認めた。今後が非常に興味深い。