みんなのコラム

「民主主義」がリアルに?

POOH

  第48回衆議院選挙の投開票日の午後、選挙結果を待つ間に考えた。

 今回の選挙は告示直前から、民進党衆議院議員は「希望の党」から立候補という奇策に始まり、「踏み絵騒ぎ」を経て「立憲民主党」誕生という、短期間に目まぐるしい動きがあった。その短期間に、「立憲民主党」は急激に支持を広げた。これはネット、特にSNSの効果であることは否定できない。

 私もこの間、facebookを1日に何度も視聴していた。23日の選挙戦最終日にはYouTubeで枝野代表の演説が中継され、視聴者は5000人を超えている。画面には同時にツイッターで投稿された短文がテロップで流れている。明らかに「ネトウヨ(ネット右翼)」からのものと思われる投稿も次々と流れている。その言葉のあまりの酷さに驚いた。

 勿論、演説を評価する投稿も多い。枝野コールだけの投稿もある。中には感動して涙しているという投稿もある。枝野代表の演説は心の琴線に触れたのである。「安倍晋三をトランプとすると枝野幸男はバニー・サンダースだ」といった投稿まであった。

 この現象をどう分析するかは、選挙結果は勿論、選挙後の動向も踏まえる必要があるが、安倍独裁体制に対する「立憲民主主義を掲げた市民革命」といったら大袈裟であろうか。この国にも、漸く本当の民主主義が根っこを伸ばし始めている予感がある。