西欧でも中世の人々は、王様がバカで乱暴、頓珍漢であっても大概のことは許容した。
逆にいうと、人々の許容範囲が大きい分、王様のバカで乱暴で頓珍漢が拡大する余地が大きい。
なぜそうなのかというと、世の中が無秩序状態になるのと比較すれば、悪しき秩序であっても、秩序があるほうがマシだという理屈である。
理屈は通っているみたいだが実は違う。
後世の後知恵でその事情を分析するならば、バカで乱暴で頓珍漢な王様が存在すること自体がすでに無秩序なのだ。
日本の人々が悪しき秩序を秩序だと信じていた結果、封建社会が760年以上も続いた。いまもその慣性の上で踊っているのかもしれませんね。