論 考

危険な総理の座への執着本能

筆者 司 高志(つかさ・たかし)

 刷新本部は有名無実、実効性はないと思っていたが、どっこい、大ハズレとなってしまった。

 この人の行動は、私のような凡人では予測はできない。

 普段は、「検討士」として、「やってる感」の演出だけしかしないので、実効性はゼロだと予測すればいいだろうと思っていた。ドハズレである。

 総理の座がかかってくると、とたんに予測不能な大胆不敵な行動ができるところがすごい。

 これはもう野生の生存本能だろう。

 普通は総理になれば派閥の長を退くのだが、総理になっても派閥の長はそのまま継続。だが一転、自分の派閥がヤバいことに気づくと沈没しそうな船からネズミが逃げ出す如く、一転離脱。

 最後の勝負手が、離脱したはずの派閥を自らの手で解散。

 普通の思考の持ち主なら、派閥をやめたのに、その派閥を外から解散できるのか、と思う。

いや~、すごいぞ、キシダ。起死回生の奇手だ。

 能登半島の大地震への対応を見ても、どうにもならない県知事とともに、国民のことは何も考えない。

 だが、総理の座がかかっているとなると発想は天才的だ。

 この人が総理のうちには有事は起こってほしくない。国民の幸せよりも、総理の座に残れるかが、判断材料になりそうだからだ。

 武力行使もあり得そうな気がする。

 普段は、断層には見えないが、突如として活断層化するので危険極まりない。早急に危険因子は取り除く方がよいと思われる。