論 考

総理の功績!

筆者 司 高志(つかさ・たかし)

 筆者にとっては、現在の総理の功績は非常に大きい。

 総理の特殊能力として、天の声を聴く力を何度か紹介してきた。通常なら総理の考えに誰が影響を与えているかなど、うかがい知ることはできない。ところが、この総理は、芝居がへたなのか、天の声をそのまま伝えてしまうので、その発信源が容易に特定できる。

 たとえば、ちょこっと補助して、大きく増税するなどは、震源地は罪務省しかないであろう。実にわかりやすい。

 これというのも、日本国をよくしようという気はなく、総理を続けること自体が目標なので、外部から天の声として吹き込まれたことを、自ら思考して自らの言葉で語らず、支離滅裂で、空疎な言葉をしゃべってしまう。だから、ちょっと注意して聞くだけで、背景がまるわかりになる。

 たとえば、今起こっているパーティー券のキックバック問題である。派閥では、パーティー券の売り上げノルマがあって、ノルマを超えた分については、自由に使えるお金として、集金した人に還流される。表面上は誰からも見えないお金として自由に使えるわけである。

 さて、これについて総理は会見をおこない、言葉上で「戦う」とか言っている。この戦の相手は誰なのであろうか? 派閥の長か、はたまたパーティー券を売らされた政治家なのか、いったい誰と戦うのか? ことほどさように総理の言葉は、内容のない空疎な言葉なのである。

 パーティー券の話は単純で、「パーティーは禁止」といってしまうか、法令を改正して抜け道をふさぐだけでよい。

 しかし、本音は「戦う」ではなく、こっそり調整なのだろう。パーティーはやってもいいけど、目立たないように程々にね、というわけだ。

 これが本件ばかりでなく、万事にわたって繰り返されるのであるから、支持率はどんどん下がっていく。

 次にこれは総理ばかりのミスではなく、『あ』の国の『B』大統領から漏れてしまうという失言連携で明らかになってしまうが、防衛費の倍増の震源は、『あ』の国との約束で、役に立ちそうにない武器を購入することだった。

 総理は、海外バラマキが大好きだが、その中には、『あ』の国に言われていることが混じっているのではないかと推測できる。

 巷では政権は持たないのではないかと言われている。だが、総理にはぜひ頑張っていただきたい。なぜなら、筆者の発見した法則が、与党には働いているからだ。その名は、「首相劣化の法則」である。

 こんな総理よりもさらに悪い奴はいないだろう。と思っていると、その次はさらに悪い奴が現れるという法則だ。これを発見したのも現在の総理のおかげだ。この総理なら、少しはまともになりそうだと期待したら、必ず期待を裏切られ、さらに劣化が進んだ総理が選ばれてしまうのだ。現在の次期総理候補を見ていただきたい。劣化が進むことは必定である。

 最後に、総理にはぜひ最後まで頑張っていただきたい。次の総裁選にも勝って、総理を続けていただきたい。その間、国民は苦しいであろうが、与野党伯仲、場合によっては政権交代を引き起こせる総理として期待しているので、この調子で最後まで真価を発揮していただきたい。