論 考

次なる手が必要なのだ!

 日ロ首脳会談でプーチン氏が、北朝鮮の「核問題解決は政治・外交手段しかない」と語ったのはもっともだ。

 さらにプーチン氏は(北朝鮮は)「圧力をかけてもあきらめない」とも語った。これについて、本日の読売社説は「無責任」だと批判するのである。わたしは無責任ではなく、プーチン氏の分析は妥当だと思う。

 北朝鮮は米国との対等関係を作るには核兵器とミサイルの開発は絶対必要条件で、断念すれば元の木阿弥だと考えている。

 対内的には、対米戦争状態という非常時体制を構築することによって、国民を抑えているのだから、自分から「降参」とはいえない。

 日本などは、圧力かければことがうまく運ぶみたいな調子だが、これには確たる展望がない。北朝鮮が「実質降参=金体制崩壊」だと読めば、ホールドアップして出てくるよりも、内外の人質に対して暴発する危険性が高い。

 プーチン氏は、ここを指摘しているのである。

 つまり、制裁の次の展開を、制裁論者はなにも考えていない。行き当たりばったりだ。これでは危険極まりない。

 非核三原則を変更するべしというような論議をしている場合か! 危険な金・terrorトランプ・あんぽんたん政府与党と役者が揃えば、なにが起こっても不思議はない。