論 考

G7と「平和」の違和感

 昨日の東京新聞が、オバマ氏が広島で感動的スピーチをした際、平和祈念館では10分しかいなかったと報じた。

 こんかいのG7では、どの程度みなさんが見学の質を向上させるのだろうか。忙しい立場のみなさんが、わざわざ見学に来るというような気分で見ていてはいけない。

 彼らが本気で世界平和、とりわけ核兵器廃絶への政見を抱いているならば、人気取りイベントで終えてはなるまい。

 広島を訪れる政治家は、いずれも自分は平和を尊重するポーズである。こんかいも同じだろう。

 しかし、現実に彼らは、名目! は防衛でも、国際危機をさらに深化させるための言動・行動をしている。これが客観的な見方である。

 被爆地を利用して、国際危機を深化させるならば、その政治的態度は、さらに悪質である。実際、政治家というのは、票にするためには、なんでも利用する。

 とくに岸田氏の言動からは、ノーモア・ヒロシマ、ノーモア・ナガサキの本心が読み取れない。

 さて、信用回復ができるだろうか。