月刊ライフビジョン | 甘酸辛苦

燕子花

POOH

 万葉集に「住吉の浅沢小野の杜若 衣に摺りつけ着む日知らずも」という歌がある。

 花の汁で服を染めた「書き付け花」と呼ばれていたものが転じて「カキツバタ」になったという。そうして染めた「着物を着る日はいつになるのでしょう」と詠っているのだが、なんと優雅な時間の流れだろうか。

   「カキツバタ スケッチ」

<画用紙・ボールペン 色鉛筆で彩色>


 熊のPOOHさん
 1954年、桐生市生まれ。22歳から労働組合の地方組織で32年間組合活動に専念。2019年3月、定年退職後入学した武蔵野美術大学・通信教育課程を卒業。2020年群馬県美術会準会員。 2021年自由美術会員。 2023年前橋市民展委員。現在、絵を描くことの意味を探究中。